金箔貼り作業について
先月終了したコロタイプ刷り作業につづき、金箔貼り、補彩、屏風仕立てへと10月末の完成に向け、ただ今鋭意最終仕上げ中!
本日はその中の金箔貼り作業についてご紹介。もちろん、金箔は本金を使用。
仕上りの雰囲気を左右する、とっても重要な過程なのです。
金箔貼りの仕方については3種類の方法でテストしました。
①金箔地の上にコロタイプ刷りを行う
②画を刷ったあとに、画以外の部分に金粉をまく
③同じく画を刷ったあとに、画以外の部分に金箔を貼る
先にご報告した現物校正時にこの3種類の方法で作った校正刷を原本と見比べ、採用したのが③の方法です。
金箔のテスト(中央がコロタイプの地色のみ)
さらに、金箔の下にはコロタイプ刷りで地色をひいています。
地色のわずかな差でも金箔の見え方は大きく変わるもの。
原本の雰囲気と色合いに近づくように、上に金箔がのった状態を想像して印刷しました。
参考資料と色を見比べながら刷り進める尾崎さん
地色のインク
さてさて、出来上がりの屏風はどのような雰囲気になるのでしょうか・・・
次回は補彩についてご紹介予定です。