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本日「風神雷神図」現物校正!

  • Takumi Suzuki
  • 2015年8月8日
  • 読了時間: 2分

今日は、東京国立博物館の格別のご配慮をいただき、尾形光琳の風神雷神図屏風を面前に、コロタイプのテストプリントのチェックを行いました! 仕事とはいえ、天下の名品をこんな近くでびっちりと堪能させていただけるのは、いつもながら至福の時間です。

チェック結果は、いいところも確認しつつ、課題がはっきりしたというところでしょうか。個人的な点数で言うと65点から70点。これを最終的に100点に持ていくのが職人技です。そのために、コロタイプだけでは表現が足りない部分は補彩を施します。二条城襖絵をはじめとする現状模写・復元模写を長年取り組んでおられる川面美術研究所の荒木所長さんと北尾さんに同行願いました。

川面美術研究所を設立された川面稜一先生は、昭和15年、法隆寺金堂壁画模写事業において入江波光班として参加されており、この壁画がコロタイププリントをベースに(入江班は上げ写し法)用いて模写を行いました。以来、コロタイプ複製の完成度を上げるために補彩技法はなくてはならない技術となっています。川面美術研究所さんとの複製事業として近年では、伊藤若冲「釈迦三尊像および動植綵絵30幅」の複製事業があります⇒くわしくはこちら

今日の結果を踏まえ、最終完成バージョンに向けて、さらに精度を上げていきたいと思います!


 
 
 

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琳派400年記念祭プラットフォーム事業 - 尾形光琳筆「風神雷神図屏風」復元複製里帰り実行委員会事務局

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