テーマ:「高松塚古墳壁画 撮影から45年後のコロタイプ複製 その技術革新と可能性」
日 時: 2022年7月1日 You Tubeにて動画配信予定
趣旨
2022年3月21日、「世紀の発見」と言われた高松塚古墳壁画の発見から50周年を迎えました。
当時は壁画の劣化など予見は出来ず、勿論複製の計画など全くない中、発見の翌日にはその現状を忠実に記録するため、5×7inchのカラーとモノクロのフィルムを使ってアナログ撮影が行われました。
それから45年後の平成29年、便利堂のカメラマンが撮影したこのフィルムをもとに、コロタイプによる壁画の原寸複製が完成しました。貴重な5×7inchフィルムに収録されている情報を、余すことなく忠実に原寸サイズで再現できるまでに、コロタイプ技術は革新を遂げています。
今回の研究会では、難易度の非常に高かった狭い石室内での撮影について、壁画の再現セットを使って解説いたします。また、そこで得られたフィルムから、原寸大コロタイプ複製を作り上げた技術的なポイントについて動画を交えてご紹介いたします。
経年と伴に、変化や損傷を受ける可能性と隣り合う文化財。その姿を後世に守りに伝える為に文化財写真が担う役割とその可能性を考える一助となれば幸いです。
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