新型コロナウイルスの影響で、昨年の開催見送りを余儀なくされた研究会ですが、この度、初のオンライン開催の運びとなりました。
以前のように皆さまと直接顔を合わせることが叶わず残念ですが、新たな試みとして会友の皆様のお好きな時間に動画をご覧いただけるようになりました。
第1回目のコロタイプ研究会開催は2004年のことでした。この17年の間、デジタル化のめざましい躍進に伴いグローバル化が一層進み、環境配慮への指針もより厳しいものとなってきています。
この間、コロタイプの現場でも、フィルムからデジタルへの移行や、薬品の排水規制等、従来使用してきた機材や薬剤からの変更を余儀なくされてきました。日々、試行錯誤を繰り返しながら技術革新に向き合い、未来へコロタイプを残していくための取り組みを続けています。
オンライン配信での研究会第1回目となる今回は、2021年現在の最新のコロタイプ制作工程をご紹介しながら、改めて本会の趣旨を考えて参ります。今回新たに便利堂所蔵、魯山人筆「仏手柑」のコロタイプ複製を制作いたしました。原本には褪色がみられますが、当時の資料を手掛かりに、描かれた当初の姿を目指したコロタイプ複製制作の工程をご紹介いたします。
コロタイプ、そして印刷文化について考える新たな契機となることを期待します。
7月上旬に、動画のURLをブログにてご案内いたします。
最後になりますが、皆様どうぞご自愛ください。
2021年6月吉日
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